Project Censored

Tuesday, March 16th, 2010

#19 先住遊牧民と小規模農家が家畜を絶滅から守るために奮闘

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in Top 25 Censored Stories for Project Censored in Japanese

# 19 Indigenous Herders and Small Farmers Fight Livestock Extinction
IN TOP 25 CENSORED STORIES FOR 2009
先住遊牧民と小規模農家が家畜を絶滅から守るために奮闘

出典:
「Trade BioRes」 2007年9月21日版
タイトル:会議で家畜多様性を保護するためのステップへ合意
作者:貿易と持続可能な開発国際センター

「La Via Campesina」 2007年9月11日版
タイトル:ヴィルダーズヴィルでの家畜多様性への提言
作者:牧畜民、先住民、小規模農家の代表

学生リサーチャー:マウリーン・サントス、アンドリュー・コチェヴァー、ステファニー・スミス
監修教員:ニック・ゲイスト博士

大規模な家畜の生産方法により世界中での動物の多様性が破壊されつつある。アメリカまたはヨーロッパから輸入される、ごく限られる品種に過度に依存することによって、少なくとも毎月一種の固有の家畜が絶滅している。国連食糧農業機関(FAO)による「世界家畜遺伝資源白書」によって明らかになった。この白書の作成のための調査は1999年に開始され、これまでに2000の在来種が絶滅の危機にあることが判明した。

現在世界中で適用されている大規模な家畜の繁殖と生産システムには多額の投資と高水準の技術が必要とされるため、これらは巨額の助成金を受け取っている。また、市場の形を変えてしまうほどの資源を必要とする。家畜産業のグローバル化によって持続可能な開発と安定した食糧確保への脅威、世界中の10億人以上の人々の暮らしの破壊、小農地所有者の破産と自殺、そして世界中の最も頑丈な家畜種の絶滅の危機がもたらされた。

国際家畜研究所によって作成されたFAOの報告書では169カ国で家畜の調査が行われた。この報告書であは世界中の固有の家畜の70%が開発途上国で飼われているということが判明した。この調査結果は2007年9月3日から7日にスイスのインターラーケンで行われた第1回食糧と農業のための動物遺伝資源に関する国際技術会議において、政策決定者、生物学者、ブリーダー、大規模家畜飼育者などの300人以上に報告された。

この調査結果を受けて、国際家畜研究所がサポートを行っている国際農業研究協議グループに属する科学者たちは世界の家畜数の維持のため、重要な家畜の精子と卵巣の保護を目的とした遺伝子バンクを早急に設立するように呼び掛けた。国際家畜研究所は「家畜の遺伝資源に関する情報システム」と呼ばれる詳細なデータベースを6年かけて構築した。このシステムは669種のアフリカまたはアジア地域での固有の畜牛、羊、山羊、豚、鶏の分配度、特徴、現状に関して、調査に基づいた情報を有している。

それと同時に、インターラーケンの会議ではグローバル化した大規模な家畜の生産方法に対抗するために、牧畜民、先住民、小規模農家、NGOなどの30の組織の代表300人以上が別の会合を行った。さらに2007年9月6日には食糧生産の統治権と家畜飼育者の権利を守るための家畜多様性フォーラムがスイスのヴィルダーズヴィルで開かれ、家畜多様性に関する代替案を提言した。

ヴィルダーズヴィル提言では、FAOリポートは優れた分析が行い、大規模な家畜生産システムが多様性の破壊の原因であることを公平に指摘しているが、その一方でFAOアクション・グローバル・プランではこれらの原因に関する言及が全く無い、と指摘している。

提言では次のように述べている。
多様性の消失をもたらす政策に対して一切疑問を投げかけることをせず、“家畜多様性は(民営化された)遺伝子とは無関係で共同権利と密接な関係がある”とするプランに政府が同意する、ということは全く容認できるものではない。

牧畜民と遊牧民と農家から成る社会的な組織体は家畜多様性の破壊の根本的な原因を探ろうとしないプランに参加することへの興味は全く無い。それよりも崩壊しつつあるグローバル化した家畜生産に対してのサポートを提供する。アクション・グローバル・プランは大規模な家畜生産に一切疑問を投げかけることをしない。よって私たちは課せられた課題に自ら立ち向かい、家畜多様性を保護するため一致団結する。

これらの人々の提案は家畜の多様性を育成している地域のコミュニティーを保護し、強化しなければ多様性を保つことが困難であると主張した。またこれらの家畜飼育者は、政府は共同権利と共有の放牧地、移動ルート、水源、家畜の繁殖などの地域の天然資源の自主管理を認め、それを約束すべきであるとも主張した。

共同権利が守られない限り、地域独自の知恵や多様性が保護されることは不可能である。集合的知識は文化の多様性、独自の生態系、生物学的多様性と密接に関連しており、切っても切り離せない関係にある。家畜飼育者の権利を施行する際にはこれらのことをよく踏まえて実行に移されるべきである。家畜飼育者の権利と遺伝子バンクなどの知的財産権利の共存は困難である。なぜなら知的財産権利は排他的な独裁となり得るからである。生物学的多様性やそれに付随する知識には特許権などの知的財産権は認められるべきではない。

またこの組織体は家畜の飼育は大規模な利益を得るためではなく、人間の福利と健康のために、人間の手で管理できる範囲内のものにすべきであると主張している。現在の主要な生産モデルは非常に数少ない家畜の遺伝子を元に成り立っているため危険であり、さらにその遺伝子は獣医によって薬漬けになっている。しかし、この危険で高コストなシステムは世界規模で私たちの食料を次から次へと生産している。世界中の豚の三分の一、卵の半分、牛乳の三分の二、鶏の四分の三は大規模な繁殖ラインで生産されている。